特集 症状からつかむ私の治療指針
婦人科
性器脱
山本 浩
1
1川崎市立病院
pp.905-906
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204913
- 有料閲覧
- 文献概要
HalbanおよびTundlerは生殖器脱垂症は生殖器ヘルニアに外ならないと述べ脱垂成立の機転を説明するものとして今日信ぜられているがこれに関与する因子は腹圧とヘルニア門である。脱垂の程度および範囲は種々あり,わずかに腟口が哆開しているものから子宮が完全に外陰部に脱出しているものまである。年齢も未婚の若年婦人から(新生児の子宮脱も報告されている)高年婦人に到るまでの広範囲に及んでいる。疾患の程度や年齢などのほか性機能および生殖機能保持の有無などによつて必然的にその治療方針が異りまたしばしば再発をみることから確実な診断法,術式の選定および手術手技が要求される。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.