特集 早産!
切迫早産のペッサリー療法
熊谷 恭子
1
,
杉浦 真弓
,
尾崎 康彦
1名古屋市立大学病院 産科婦人科
キーワード:
ペッサリー
,
円錐切除術
,
双胎妊娠
,
早産-切迫
Keyword:
Conization
,
Pessaries
,
Pregnancy, Twin
pp.68-73
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020105750
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
子宮頸管長短縮は早産リスク因子の1つであるが、子宮頸管長短縮を伴う症例に対し確立した早産予防法はまだない。早産既往歴そのものが危険因子であり、子宮頸管長短縮を認めた場合は頸管縫縮術が考慮される。しかし、頸管縫縮術は手術や麻酔に伴う出血や感染、破水などのリスクが伴う。加えて、高齢妊娠の増加に伴う母体リスクの上昇や円錐切除術後の妊娠数増加など周産期管理における新たな問題点も増加している。頸管ペッサリーは、子宮頸管長短縮を伴う症例に対し侵襲の低い治療方法として、早産予防法の選択肢の1つとなる可能性がある。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.