今月の臨床 周産期医療の崩壊を防ごう
産科医師を増やすための方略
1.学生教育
高桑 好一
1
,
田中 憲一
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.271-273
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101141
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はじめに
近年,産婦人科医療とくに産科医療,周産期医療は,マンパワーという点において危機的状況にある.夜間の緊急対応など他科に比べての勤務条件の厳しさ,母子双方の生命を扱うことによる事故発生に伴う医療訴訟の増加などから,周産期医療の現場から離れる産婦人科医が増加し,さらに勤務条件が厳しくなるという悪循環もみられる.一方,産婦人科医療は「女性の生涯の健康を管理する」という重要な役割を担っており,やりがいのある医療分野であることも事実である.
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