産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン
Strassmann手術における—工夫
高桑 好一
1
,
田中 憲一
1
1新潟大学
pp.347
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902077
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Strassmann手術は古く1907年にStrass—mann, P.により報告された主として双角子宮に対して行われる術式である.双角子宮は従来より不妊症および不育症の原因として注目されており,著者らは習慣流産の原因としてしばしば双角子宮を経験し,その形成術式としてStrassmann手術を施行している.
基本的には,左右両卵管角部より子宮底部に横切開を入れ,この切開創を左右に縫合するという単純な手術であるが,術中の出血に悩まされたり,子宮内腔の確認などに手間取ることもまれではない.このようなマイナートラブルを回避するために筆者らが行っている工夫について述べることとする.
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