今月の臨床 ここが知りたい─婦人科がん化学療法
卵巣がん
6.どんなとき腹腔内化学療法(IP療法)を考慮すべきか
波多江 正紀
1
,
楠元 雅寛
1
,
中村 俊昭
1
,
山本 文子
1
,
大西 義孝
1
1鹿児島市立病院産婦人科
pp.1275-1279
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100649
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はじめに
進行卵巣癌では主たる病変の占拠部位が腹腔内が主体であるとの認識から,腹腔内化学療法の導入はしかるべくして臨床応用される歴史を有していたといえる.卵巣癌に先行して消化器癌などの播種病変に対しmitomycinの腹腔内投与や免疫賦活剤ピシバニール,ベスタチンなども試験的に試みられ,いくつかの成績が報告されている.最近ではplatina製剤を中心に臨床応用の検討が積み重ねられてきた.
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