今月の臨床 卵巣がんと闘うために
治療
3.薬物療法 1)卵巣癌に対するSecond Line Chemotherapy
波多江 正紀
1
,
中村 俊昭
1
,
大西 義孝
1
,
前田 康貴
1
,
河野 哲志
1
,
上塘 正人
1
,
山道 玄
1
1鹿児島市立病院産婦人科
pp.822-827
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903688
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Hoskinsらによる最近のOV.8研究とOV.4研究を比較し,初回診断時の進行期,組織分化度,組織型,残存腫瘍径,年齢,performance statusおよび,再発時の再発までの時間,再発部位,腹水について検討した.卵巣癌再発後の予後にかかわる因子は,再発までの時間,治療開始時の組織分化度およびperformance statusの三つであった.手術操作が再発までの時間に関与すると考えられる以外,再発後の予後にかかわる人為的な操作はかかわりを持っていない1).再発までの時間に加えて,新しいtaxaneの導入がどのように分類整頓されて治療に当たるかを確認する必要がある.
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