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富山赤十字病院は,JR富山駅北口から徒歩約15分のところに位置し,「とやま都市MIRAI計画」地域内にあり,神通川・呉羽山の四季に恵まれ,遙かに立山連峰の絶景を望む快適な自然環境のなかにあります.当院は,地域の中核的医療機関として活躍し,赤十字が担う使命と性格を踏まえ,患者さんに優しく心のこもった温かい医療の提供を目指しています.その歴史は古く,明治40年5月に全国で5番目の赤十字病院として開設されました.現病院へは,平成8年8月に新築移転し,平成13年3月に臨床研修病院に指定され,同年8月には日本医療機能評価機構認定病院となりました.平成16年3月には電子カルテシステムが導入され,クリニカルパスなども積極的に導入・活用し,医療の効率化を目指しています.診療科は21科で,病床数は520床,常勤医は全体で63名です.産婦人科は4名の常勤医で診療全般を行っており,病床数は産科15床,婦人科20床を擁しています.
産科は,地域周産期医療の第二次救急施設として位置づけられています.妊娠中は,超音波検査での出生前診断も含めた胎児管理・母体管理を行い,早産予防などに努めています.必要があれば,小児循環器医による胎児心エコーも行っています.NICU設備がないので妊娠中期の早産,前期破水には対応できませんが,妊娠後期の切迫早産や合併症妊娠の母体搬送には対応しています.合併症妊娠では,他科と併診しながら総合的管理を行っています.平成15年の分娩数は760件(うち帝王切開は47件 : 帝切率6.2%)でした.帝切後経腟分娩や骨盤位分娩も症例を検討しながら行っています.過去10年間の帝切後経腟分娩の成功率は139/149症例で,93.3%でした.また,助産師を中心にユニセフ・WHOの「母乳育児を成功させるための10か条」の実践を目標に,母乳育児に対しても積極的に取り組んでいます.
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