連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第173回
浜松赤十字病院
杉浦 光彦
1
1株式会社山下設計中部支社 設計監理部
pp.514-519
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101477
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1938年に開設された浜松赤十字病院は,建物の老朽化・狭隘化により医療需要の多様化・高度化への対応が困難であった.加えて地域住民による総合病院の設置要望により,浜松市中区高林から浜北区小林地区への移転新築計画になったものである.移転により医療環境が変わる中で,新施設を地域中核病院として位置づけ,地域連携の強化,情報拠点としての役割など「地域完結型の医療」の推進を目標とした.
安全性を高め,災害時には地域の防災拠点としての役割を担う計画とし,免振構造とライフラインの多重化による安全性を確保した.敷地内地上にはドクターヘリに対応した飛行場外離着陸場も備え,防災拠点性を高めている.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.