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富山県は「越中富山の薬売り」として古くから名を馳せ,北は能登半島に守られた日本海側最大級の富山湾を,南には3,000m級の北アルプス連峰を配した風光明媚な県です.特に富山湾はブリ,カニ,エビ,ホタルイカなどキトキト(富山弁で「新鮮な」,「生き生き」の意で,「広辞苑」第6版に新しく収録された方言)な海の幸に恵まれ,富山平野の米と潤沢な湧水で作られる数々の地酒など,まさに豊饒の大地といっても過言ではありません.また,全国のアンケート調査の住みよい県,住みたい県ではつねに上位を占めています.当院は富山県の中央に位置し,病室から望む四季折々の立山連峰の姿に心を癒される快適な自然環境のなかにあります.
当院の歴史は古く,明治40年5月に日本赤十字社富山支部病院として病床数57床で開院しました.昭和18年1月に現在の名称に改称し,平成8年8月に現在の地に新築されました.全国の赤十字病院のなかでも5番目に古く,平成19年11月11日には盛大に病院創立100周年記念式典が行われ,たくさんの方々の祝福をいただきました.現在は病床数485床,21診療科を有しており,常勤医師70名,非常勤医師14名,臨床研修医6名が勤務しています.富山市の2次救急指定病院として地域の救急医療を担っており,1日の平均患者数は外来1,160人,入院423人,平均在院日数は14.5日の急性期病院です.平成13年8月に富山県では公的病院ではじめてとなる病院機能評価の認定を受け,平成18年8月に認定の更新も受けました.平成19年11月には人間ドック健診施設機能評価の認定施設となり,健診にも力を入れています.平成20年春からDPCを導入する予定で準備を進めているところです.
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