Japanese
English
論述
成長期膝離断性骨軟骨炎のMRI像の検討
Analysis of Magnetic Resonance Imaging on Osteochondritis Dissecans of the Knee in Children and Adolescent
吉田 成仁
1
,
井形 高明
1
,
高井 宏明
1
,
武田 芳嗣
1
Shigehito Yoshida
1
1徳島大学医学部整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, The University of Tokushima
キーワード:
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
,
核磁気共鳴画像
,
knee
,
膝
Keyword:
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
,
核磁気共鳴画像
,
knee
,
膝
pp.159-168
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908415
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抄録:成長期の膝離断性骨軟骨炎(以下膝OCD)のMRI像を検討し,病態および治療について考察した.対象は20症例,25関節.平均10.8歳で,大腿骨内顆13,外顆11,膝蓋骨1である.49のMRI像を,母床部,解離部,骨片部,軟骨部に分けて読影,2回以上撮影した16関節についての病期推移を加えて検討した結果,膝OCDをMRI所見により,初期,進行期,終末期と,治癒期に分類し得た.初期には母床部,解離部,骨片部は低輝度.軟骨部は高輝度に描出され,進行期には,解離部にT2高輝度の線状陰影が出現,骨片部は高輝度化を示した,終末期には,母床部にも高輝度線状陰影が出現,骨片部は大部分低輝度となり,軟骨部には病期の進行とともに,肥厚,段差,断裂がみられた.治癒期には,解離部陰影が不明瞭となり,骨片部の輝度は回復したが,軟骨部輝度変化は残存した.このMRI像による病期分類は治療や予後の検討に有用であると考えられる.
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