Japanese
English
臨床経験
肘関節離断性骨軟骨炎の術後長期検討
A Long Term Study in Post-operative Cases of Osteochondritis Dissecans of the Elbow
片岡 紀和
1
,
鈴木 勝美
2
,
塩川 靖夫
2
,
荻原 義郎
2
,
鶴田 登代志
2
Michikazu Kataoka
1
1三重県立志摩病院整形外科
2三重大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Mie Prefectural Shima Hospital
キーワード:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
遊離体
,
loose-body
Keyword:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
遊離体
,
loose-body
pp.1289-1295
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907076
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肘関節部離断性骨軟骨炎は関節内遊離体を生ずる代表的な原疾患であるが,その治療成績については過去数々の報告がなされている.しかし,長期間の経過観察をしたものは少ない.そこで最近我々の教室では,遊離体摘出後平均20年以上経過した5症例6肘関節について検討を加えたので,若干の文献的考察と共にここに報告する.
症例は表1の如く5症例6肘関節であり,初診時の年齢は14歳から48歳であった.なお,32歳,48歳の症例は10歳代から肘に自覚症状があったものの,その年齢まで放置していた.スポーツ,職業との関連では野球を行っていた者2名,テニス,柔道が各々1名,山林業従事者が1名であった.発生部位は右肘3例左肘1例,両肘1例であり,両肘発生例を除き全例利き手側に発生している.発症より手術までの期間は最短2年,最長12年であり平均6年であった.
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