Japanese
English
臨床経験
水泳選手に生じた膝離断性骨軟骨炎
Osteochondritis Dissecans of the Knee in a Swimmer
加藤 充孝
1,2
,
岩崎 廉平
1
,
河本 正昭
1
,
杉谷 繁樹
1
,
加藤 淳
1
,
岩崎 学
1
,
吉野 仁浩
1
,
鏡 周治
3
Michitaka Kato
1,2
1浜松労災病院整形外科
2長浜赤十字病院整形外科
3かがみ整形外科医院
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu Rosai Hospital
キーワード:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
スポーツ障害
,
sports injury
,
骨接合術
,
osteosynthesis
Keyword:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
スポーツ障害
,
sports injury
,
骨接合術
,
osteosynthesis
pp.1205-1208
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908294
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抄録:膝関節内大腿骨内顆離断性骨軟骨炎に対し遊離した骨軟骨片をナイロン糸を用い整復固定した1例を報告する.症例は17歳,男性.水泳歴7年.1989(平成元)年夏,平泳ぎのキック時に右膝痛出現して以来,平泳ぎの際右膝痛を認めていた.1993(平成5)年7月20日安静時,右膝にlockingが出現し近医受診した.X線でextended classical siteに骨欠損と顆間部に遊離骨片を認め,1993(平成5)年7月28日整復固定術を施行した.骨軟骨片は1.7×4.2cm大で,軟骨面の状態と欠損部との適合性が良いため,ナイロン糸で関節外縫合を行い整復固定した.術中の骨軟骨片の固定力は良好で,術後ギプス固定を2週間とし以後可動域訓練を開始した.術後1年1カ月の経過観察でCT,X線上の骨癒合と関節面の良好な連続性を認め,膝関節機能も良好であった.ナイロン糸による固定は骨軟骨片が薄い場合にも適応でき,フィブリン接着剤に比べ固定力も高く有効な固定法と考えた.
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