Japanese
English
シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療
スポーツによる肘関節離断性骨軟骨炎の治療
Treatment for Osteochondritis Dissecans of the Elbow as a Sports-related Disorder
島田 幸造
1
,
秋田 鐘弼
1
,
濱田 雅之
1
,
中田 研
2
,
吉田 竹志
2
Kozo Shimada
1
1大阪大学医学部整形外科
2関西労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
arthroscopic surgery
,
関節鏡視下手術
,
osteo-chondral autograft
,
自家骨軟骨移植
Keyword:
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
arthroscopic surgery
,
関節鏡視下手術
,
osteo-chondral autograft
,
自家骨軟骨移植
pp.1217-1226
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903107
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要旨:肘関節の離断性骨軟骨炎に対する治療法について述べた.その進行の程度により治療法が異なるため病期に応じた治療指針を明確にしておく必要があり,その診断にはX線像のtangential viewやMRIが有用である.治療の原則は投球中止と安静による保存療法であるが,実際には病期が進行してから病院を訪れるケースも多い.保存療法で改善しない病変に対しては外科的に病巣の再接合、切除・掻爬,再建術などが必要となる.関節鏡の導入による小侵襲手術手技の発達と骨軟骨移植など新しい再建法により,従来の方法に勝る成績が得られつつある.今後も長期にわたる経過観察が必要であるが,現在われわれは,分離前期には骨接合術、分離後期以降では小病変では関節鏡視下掻爬術,大きな病変では症例に応じて自家骨軟骨移植などの再建術を選択すべきと考えている.
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