Japanese
English
臨床経験
股関節の離断性骨軟骨炎
Osteochondritis Dissecans of the Hip Joint
前田 昌己
1
,
玉井 昭
1
,
浅野 正文
1
,
大根田 豊
1
,
五島 淳
1
,
佐々木 裕次
1
,
増原 建二
1
Masami Maeda
1
1奈良県立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
股関節
,
hip joint
Keyword:
離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans
,
股関節
,
hip joint
pp.173-176
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908709
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抄録:離断性骨軟骨炎の好発部位は肘および膝関節であり,股関節部での発生はきわめて少ない.われわれは,これまでに股関節部離断性骨軟骨炎の4症例を経験し,その成因について検討したので報告する.現在までに報告された股関節部離断性骨軟骨炎は,そのほとんどが原因不明で特発性とされ,わずかにペルテス病と先天性股関節脱臼が本症に移行する原因疾患として報告されているにすぎない.自験例では,全例に臼蓋形成異常および骨頭変形など股関節部に何らかの異常を伴っており,従来考えられていた特発性のものは少なくペルテス病や先天性股関節脱臼後に生じたペルテス様変化に代表される大腿骨頭への阻血性病変の関与が考えられた.
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