Japanese
English
シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療
スポーツによる肘関節離断性骨軟骨炎の治療
Treatment for Osteochondritis Dissecans of Elbow in Sports
村上 恒二
1
,
重信 浩一
2
Tsuneji Murakami
1
1広島大学医学部保健学科
2国家公務員共済組合連合会吉島病院整形外科
1Institute of Health Scienses, Faculty of Medicine, Hiroshima University
キーワード:
elbow
,
肘
,
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
sports
,
スポーツ
Keyword:
elbow
,
肘
,
osteochondritis dissecans
,
離断性骨軟骨炎
,
sports
,
スポーツ
pp.1209-1215
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903106
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肘離断性骨軟骨炎の47例に対して骨釘移植を中心とした手術的治療を行い術後成績に検討を加えた.術前のX線診断は,三浪の分類と岩瀬の分類を併せ用いて分類した.手術は小頭部の骨軟骨片の術中直視下所見により骨釘移植のみ,海綿骨移植と骨釘移植,そして遊離体の摘出と骨釘移植の3群にわけ行った.術前のX線診断と術中直視下所見の両者を対比したところ,一致しない症例が多く見られ,透亮期が必ずしも早期病変とは言えないことが明らかであった.小頭部の形状修復は骨軟骨片に剥離がなく安定した骨釘移植のみの群に最も良好な成績がみられた.遊離体期の症例で最も成績が劣っており,早期の手術の有用性が明らかとなった.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.