特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅵ.MRI」の部
片岡 治
1
,
竹光 義治
2
Osamu Kataoka
1
,
Yoshiharu Takemitsu
2
1国立神戸病院
2旭川医科大学整形外科学教室
pp.337-339
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907382
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本セッションのテーマであるNMR(nuclear magnetic resonance:核磁気共鳴)は,最近はMRI(magnetic resonance imaging:磁気共鳴画像)と呼ばれるようになった.従来の常伝導装置による画像は,空間分解能が不十分のため頭頸部・脊椎領域での診断機能は良好であるが,体幹の画像はX線CTよりは劣るものである.しかし,液体ヘリウム使用により高磁場をうる超伝導装置の導入と,種々の表面コイルの出現により,常伝導も含めその分解能は飛躍的に向上しつつある.
この最新の補助診断法であるMRIを整形外科領域で最初にテーマとしてとらえたのは,時宜をえたヒット企画といえよう.そして,まだ一部の病院にしか設置されていないMRIに関する演題が13も数えられたことは,脊椎・脊髄領域研究者の関心の深さが示されるものであろう.
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