特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
座長総括/「Ⅻ.上位頸椎(4)—RA—」の部
片岡 治
1
Osamu Kataoka
1
1国立神戸病院
pp.369-371
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908076
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著者が座長として担当したセッションは主として上位頸椎のRAによる不安定頸椎の問題で,12題という多数の演題が寄せられ,最近のこの分野に関する関心の深さを示すものと思われる.
RAの不安定頸椎としては,上位頸椎の環軸関節前方亜脱臼(AAS),環軸関節後方亜脱臼(APS)および環軸関節垂直亜脱臼(VS)と下位頸椎亜脱臼(SAS)が挙げられるが,12題中の10題がAAS,VS,APSという上位頸椎の,2題がSASの問題を検討している.すなわち,主としてAASとVSの経年変化または自然経過に関する検討が4題(99,100,103,104),AAS,VS,SASの発生頻度と臨床症状に関する検討が3題(101,102,108),APSの発生に関する演題が1題(105),AASとVSのMRI所見が2題(106,107),AASとVSの治療が2題(109,112)および手術後の他椎間の不安定性発生の検討が2題(110,111)である.
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