Japanese
English
手術手技 私のくふう
Leeds-Keio人工靱帯による膝蓋靱帯再建術
Reconstruction of the Patellar Ligament by Leeds-Keio Artificial Ligament
松本 秀男
1
,
冨士川 恭輔
1
,
伊勢亀 冨士朗
1
,
竹田 毅
1
,
松林 経世
1
,
横井 正博
2
Hideo Matsumoto
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
2慶大月ケ瀬リハセンター
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio-Gijuku University
キーワード:
膝蓋靱帯
,
patellar ligament
,
人工靱帯
,
artificial ligament
Keyword:
膝蓋靱帯
,
patellar ligament
,
人工靱帯
,
artificial ligament
pp.977-983
発行日 1985年8月25日
Published Date 1985/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907246
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:われわれはLeeds-Keio人工靱帯を用いて6例の膝蓋靱帯再建術および補強術を行い良好な結果を得ている.手術方法は瘢痕組織を除去した後,膝蓋骨および脛骨粗面後方に骨トンネルを作り人工靱帯を通して縫合固定する.術後は5週間のギプス固定後伸展方向の自動運動から後療法を開始する.結果は良好で臨床的には全例膝蓋靱帯の機能を回復し,術後抜釘時に生検を行った1例では肉眼的にも組織学的にも良好な靱帯組織が形成されていた.膝蓋靱帯再建術には未だ多くの問題が残されており,substituteは十分な強度と長さ,組織誘導性,生体との親和性などを満足せねばならず,さらにsubstituteを固定する際に大腿膝蓋関節の適合性をどのようにとったらよいか,どのように骨に固定したらよいかなどの問題点がある.Leeds-Keio人工靱帯を用いた膝蓋靱帯再建術の手術法,術後成績に加え,これらの問題点を考察し報告する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.