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手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
Leeds-Keio人工靱帯による膝前十字靱帯再建術
ACL Reconstruction with the Leeds-Keio Artificial Ligament
冨士川 恭輔
1
Kyosuke Fujikawa
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
artificial ligament
,
ACL reconstruction
,
ACL tear
Keyword:
artificial ligament
,
ACL reconstruction
,
ACL tear
pp.697-706
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908123
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はじめに
膝関節は多くの組織によって支持され,またその複雑な運動はこれらの支持組織と関節のgeometryが巧みに,また複雑に複合して誘導されている.これらの支持組織は,靱帯,関節包などの静的安定機構と筋,筋腱などの動的安定機構に分けられる.これらの支持組織のうちとくに前十字靱帯(ACL)は,膝関節の支持と運動を制御するkeyとなっているので,ACLの損傷は,スポーツ選手,スポーツ愛好家,重労働者などにとっては致命的な機能障害をもたらし,活動を継続することが困難となるので,近年では再建をはかることが多い.
ACL再建術に関しては,古くから数多くの基礎的,臨床的研究が行われ手術手技の進歩には目をみはるものがあり,近年はむしろACLの再建に如何なる再建材料を用いるか,如何に早期にADL,スポーツ活動に復帰させるかなどが問題となっている.
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