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特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より)
論文
不安定腰椎の予防に対する人工靱帯による靱帯再建術
Ligamentous Reconstruction with Artificial Ligament to Prevent the Unstable Lumbar Spine
広藤 栄一
1
,
田中 清介
1
,
中野 彰夫
1
Eikazu Hirofuji
1
1近畿大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kinki University School of Medicine
キーワード:
腰椎
,
lumbar vertebrae
,
椎弓切除
,
laminectomy
,
不安定性
,
instability
,
靱帯
,
ligament
,
人工靱帯
,
artificial ligament
Keyword:
腰椎
,
lumbar vertebrae
,
椎弓切除
,
laminectomy
,
不安定性
,
instability
,
靱帯
,
ligament
,
人工靱帯
,
artificial ligament
pp.501-506
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900092
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抄録:椎弓切除術後の罹患椎に運動性を残し,かつ不安定性を予防するために,「ハ」の字型椎弓切除とscaffold型ポリエステル製入工靱帯による靱帯再建術を試みた.術式を紹介すると共に短期ではあるか術後成績を検討することにした.対象は変性型腰部脊柱管狭窄症で辷りや不安定性の軽度な13例である.最長8カ月の経過観察では,臨床症状の改善もよく,術後に辷りや不安定性の出現や増強はみられす,切除椎弓部での中間位での前彎度の変化も前後屈による可動域の変化も軽度であり,合併症もなかった.以上より,術後経過は短いが,不安定腰椎の予防としての椎弓切除後の人工靱帯による靱帯再建術は容易であり,かつ良い成績が得られていることより,現段階では有用な術式と思われる.
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