Japanese
English
臨床経験
Leeds-Keio人工靱帯によるアキレス腱再建術の長期成績
Long Term Results of Achilles Tendon Reconstruction with Leeds-Keio Artificial Ligament
堀内 圭輔
1
,
冨士川 恭輔
1
,
松本 秀男
1
,
大谷 俊郎
1
Keisuke Horiuchi
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
artificial ligament
,
人工靱帯
,
Achilles tendon
,
アキレス腱
,
long term results
,
長期成績
Keyword:
artificial ligament
,
人工靱帯
,
Achilles tendon
,
アキレス腱
,
long term results
,
長期成績
pp.941-946
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901972
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:Leeds-Keio人工靱帯を用いてアキレス腱再建術を施行し,術後平均10年以上経過した3例の長期術後成績を報告する.手術法は,Leeds-Keio人工靱帯を用いて断裂したアキレス腱中枢部と末梢部を架橋再建し,これを中心に残存する瘢痕組織を可及的に縫着形成した.追跡調査時,3例とも再建アキレス腱は正常に機能し患者の満足度は高かった.またMRIを施行した1例では人工靱帯に接触していると思われる部分は高信号を示すものの,その周囲は健側と同様な低信号を示していた.これまで陳旧性アキレス腱断裂の再建材料には自家組織が用いられたが,長さ,強度が不十分なことが多く,術後長期の外固定,リハビリテーションを要した.本法は手術手技が簡便で早期社会復帰が可能である.今回の追跡調査により長期間安定した成績が得られることが判明し,陳旧性アキレス腱損傷に対する再建術として極めて有用であると考えられた.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.