特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅰ.脊柱側彎症・後彎症」の部
小野村 敏信
1
Toshinobu Onomura
1
1大阪医科大学整形外科学教室
pp.329-330
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907154
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Spinal instrumentation(以下SIと略)を主題とする今回の脊椎外科研究会は,まず脊柱側彎症・後彎症に対するposterior instrumentationを中心とする演題と討論から始められた.このsessionにおける発表は表の7題であり,以下に各講演とそれに引続いて行われた討論の要旨を総括する.
最初に大和田(札医大)は過去10年間にSIを行った側彎症例のうちHarrington法(以下HIと略)を行った36例の成績について述べた.症例の術前の平均側彎度は78.9°であり,術後早期と調査時とを比較すると11.6%の矯正ロスがみられた.初期矯正率については術前100°未満の症例は100°以上の症例と比較して優れており,手術時年齢に関しては13〜14歳の低年齢群が15〜16歳の高年齢群より矯正率において優れていた.
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