特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅰ.CT(1)頸椎」の部
酒匂 崇
1
Takashi Sakoh
1
1鹿児島大学医学部整形外科学教室
pp.327-328
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907377
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このセッションでは,頸椎疾患,特に頸椎症性脊髄症(OPLLを含む)に対する単純CTやCTミエログラフィ(CTM)の所見について,診断的価値,病型との関係,術後の症状改善との関連性などが検討された.
まず,秋山(九大)は,単純CTの頸椎椎間板ヘルニアにおける診断的価値について述べた.単純CTではヘルニアを正確に診断することは一般に困難で,症例によっては明確な所見が得られることもあるが,ヘルニアとhard discとの鑑別が不可能で,artifactも多いとのことであった.山野(川崎医大)はDisco-CTを用い,椎間板ヘルニアの像を分析し,ヘルニアの部位,程度,方向,量などを明確に捉えることができることを強調した.
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