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特集 第29回脳のシンポジウム
神経系の物質輸送機構
座長総括
Chairman's summary
御子柴 克彦
1
Katsuhiko MIKOSHIBA
1
1東京大学医科学研究所化学研究部
1Department of Molecular Neurobiology, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo
pp.968
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431900598
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- Abstract 文献概要
細胞は各細胞のもつ機能を遂行するのに都合がよい非常にユニークな形をしている。いずれの細胞も刺激を受容して,何らかの生理的応答を引き起こす。とくに神経組織のニューロンの場合は,受容した刺激に対応して,興奮,刺激伝導という過程が入る。外界からの情報をうまく生理的応答に変換するために,様々な物質輸送機構を有している。この物質輸送機構は,発生過程における形態形成とも深く関わっているとともに,一旦形成された組織においても,その組織における機能維持のために,重要な働きをしている。
近年,注目されている課題の一つにトランスポーターがあり,細胞機能発現の上で大変重要であり,その分子生物学的研究も目覚ましく,その役者が次々と明らかにされつつある。
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