特集 頸部脊椎症(第12回脊椎外科研究会より)
第12回脊椎外科研究会総括
服部 奨
1
1玉造厚生年金病院
pp.327-328
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906931
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酒匂崇教授が主宰された今回の第12回脊椎外科研究会は頸椎症が主題に選ばれ,同教授の大変なお骨折りにより,頸椎の前方固定術をいち早く発表されたBailey教授を特別講演に招かれ,100題に近い多数の演題を見事に整理され,基礎から手術の遠隔成績まで全般にわたり,実に内容の充実した発表を1会場で聴くことができ,また各座長の卓越された司会で討論も活発に行われ,非常に有意義な研究会であったと思います.今回の研究会の出席者は,主題に関しては国内は勿論,国際的にみてもup to dateの知識,問題点を知ることができたものと思います.
病態に関して:このたび頸椎症について臨床的観察や,治療についてはかなり長いfollow upの報告が沢山見られるようになり,診断・治療に関し非常に詳しいことがわかり,進歩のあとが著しいものがありますが,基礎的病態に関しては明らかにされていない点も少なくないように思います.そういう意味からmyelopathyの病態に関する福田先生,小川先生の実験的研究は貴重なものと思います.
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