産科並びに新生児病棟における看護管理に関する研究 厚生科学研究
総括研究報告
松本 清一
pp.6-11
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203776
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研究の目的および計画
近年施設内分娩の増加は世界的な傾向であるが,ことにわが国ではその増加が著しく,昭和22年には施設内出生が全出生のわずか2.4%を占めるに過ぎなかったのが,昭和25年4.6%,昭和30年17.6%,昭和35年50.1%昭和40年84.0%と増し,昭和41年には実に87.7%にも達した.ことに市部では92.5%となっている。また右図の施設別分娩数の推移によって明きらかなように,特に病院および診療所における増加が著しい.
このことは必然的に病産院の産科病棟や新生児病棟における設備の不完全,看護管理の不備を招き,種々医療事故の頻発をさえ見るに至っている.
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