特集 神経化学懇話会
主題IV 神経薬理学
総括
台 弘
1
1群馬大学精神科
pp.716-717
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906402
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質疑,討論はなおつきないと思われますが,定刻もかなり過ぎ,2日にわたる会議の為に疲れも出ましたので,この辺でしめくくりを致そうと存じます。
神経薬理の主題は関係する領域が広い為にまとまりがつくかどうかは立案した世話人準備会にも自信がありませんでした。しかし実際に応募された演題を見ますと,先ず神経伝導物質及びそれに関係した問題,次に薬物のin vivo, in vitroの代謝に及ぼす効果,最後に薬物に対する全身体的な反応と,大凡3つに分けられ,生化学的に神経薬理を取扱う際の主な立場がたくまずして出揃うことになりました。これは我国のこの方面の研究陣が,充分な視野と幅をもつていることを示すものでありまして,誠に心強いことであります。
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