論述
減圧症と骨関節の変化—5.大腿骨骨頭壊死の病理組織学的研究—とくに潜水・潜函による骨病変について
浦郷 篤史
1
,
川島 真人
2
Atsushi URAGO
1
,
Mahito KAWASHIMA
2
1九州歯科大学病理学教室
2九州労災病院整形外科
pp.405-412
発行日 1974年5月25日
Published Date 1974/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904991
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
潜水士に比較的高率に発生する骨病変については,鳥巣,川島ら1)も指摘するように,重要な社会的問題として取り扱うべき現状にある.
さて,潜水とほぼ同一発症機序で発病すると考えられる潜函作業に起因する骨病変の臨床的観察の報告は,欧米ではかなりの報告があるが,その病理組織学的研究に関する報告は少ない.まして本邦に多く諸外国には比較的少ない潜水士の骨病変に関する報告は見出しえないようである.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.