論述
新生児先天股脱のレ線学的検討とその問題点
井村 慎一
1
,
森田 聖一
1
,
林 信治
1
Shinichi IMURA
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
pp.379-386
発行日 1973年5月25日
Published Date 1973/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904836
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はじめに
先天股脱の早期発見については最近新生児検診が一般化しつつあり,Ortolani,Palmén,Barlowらの手技により先天股脱はほとんど捕捉しうるとさえいわれている.
一方レ線診断についてまだ解決されるべき多くの問題がある.Hilgenreiner,Faberらの研究以来,KopitsのParallerogram,Ravelli,von Rosenらの特殊肢位撮影,本邦では水野の相関図,飯島の函数による判定法,さらに高木らによる動態撮影診断法などいろいろ試みられてきたが,近年飯野,野崎,今田,小沢らの指数による判定法が一般的である.
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