論述
股関節合力から見た全人工股関節置換術の検討
井村 慎一
1
,
中瀬 裕介
1
,
長治 孝雄
1
,
竹多 外志
2
,
松本 晴彦
2
,
宮村 秀一
2
,
一前 久芳
3
Shinichi IMURA
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
2国立金沢病院整形外科
3市立小松総合病院整形外科
pp.38-44
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905648
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はじめに
股関節疾患の手術的療法においては,除痛,支持性,可動性および手術効果の持続性が要求されるが,近年,これらの諸条件を満足させるものとしてcup arthroplasty,人工骨頭置換術,全人工股関節置換術などの方法が行なわれてきた.これらの手術は異物による関節再建術であり,当然人工的素材(金属,プラスチック,セラミックス,アクリル樹脂など)の破損・磨耗およびこれらの素材の生体への反応が問題となる.
全人工股関節置換術においては,その手術適応(年齢,原疾患など),手術手技,使用人工股関節(素材,素材の組合せ,デザインなど),合併症(人工素材の破損・磨耗,loosening,感染など)についていろいろ論議がなされ,さらにbiomechanicalおよびtribologicalな検討もなされている.
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