論述
肘関節部骨折に対するレ線診断法の一考察
兼光 智
1
,
坂木 直樹
2
,
渡辺 雄
2
,
松本 直樹
2
,
宇宿 勝博
3
Satoshi KANEMITSU
1
1国立佐賀病院整形外科
2長崎大学医学部整形外科学教室
3愛宕病院
pp.30-35
発行日 1973年1月25日
Published Date 1973/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904789
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小児期の肘関節部の骨折は小児骨折の中でも頻度が高く,他部の骨折と異なり重篤な循環障害や神経損傷を合併する上に,機能障害や変形治癒骨折,遅発性尺骨神経麻痺などの後遺症を惹起せしめるという治療上種々の問題を含んでいる.
これらの合併症および後遺症を予測することは,上腕骨々頭以外の骨端核の発現をみない年齢であるために,はなはだ困難なものがある.
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