Japanese
English
論述
肘関節上腕骨小頭部離断性骨軟骨炎の発生動態についてのレ線学的検討
Roentgenologic Evaluation of Etiology of Osteochondritis Dissecans of the Elbow
前沢 祥司
1
,
室 捷之
1
,
錦見 純三
1
,
伊藤 裕夫
1
,
伊藤 茂彦
1
,
水野 直門
1
,
森 宗茂
1
,
山下 弘
1
Shoshi Maezawa
1
1岐阜県立多治見病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Gifu Prefectural Tajimi Hospital
キーワード:
肘関節離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans of the elbow
,
発生動態
,
motion factor
,
病巣領域
,
focus area
Keyword:
肘関節離断性骨軟骨炎
,
osteochondritis dissecans of the elbow
,
発生動態
,
motion factor
,
病巣領域
,
focus area
pp.1157-1163
発行日 1985年10月25日
Published Date 1985/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907274
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抄録:〔目的〕肘関節離断性骨軟骨炎の病巣占拠部位をレ線学的に検討し,肘関節の運動と病巣の関係を追求した.〔対象〕19例20関節で全例男性,スポーツ歴は19例中13例が野球であった.〔方法〕初診時レ線像について,正側両像で上腕骨小頭部を四等分して病巣の占拠部位を検索した,更に,側面像で,上腕骨長軸と病巣の両端を結ぶ垂直二等分線のなす角αを測定し,肘関節屈曲角とした.〔結果〕正面像では,病巣が中・外1/4に及ぶものが95%で大部分を占め,側面像では中・後1/4に及ぶものが61.1%で多かった.また,角αは,平均48.3°であり,15°ずつに区分すると45°〜60°を占めるものが約半数であった.〔結語〕以上より本症では,肘関節約50°屈曲位で好発し,病巣は正面像において中・外1/4が,側面像において中・後1/4の部位が主として障害されていると考えた.
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