診療の経験から
慢性化膿性骨髄炎に対する局所灌流療法の経験
服部 奨
1
,
小山 正信
1
,
松井 達
1
,
河合 伸也
2
Susumu HATTORI
1
1山口大学医学部整形外科
2山口大学
pp.861-866
発行日 1967年8月25日
Published Date 1967/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904278
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まえがき
慢性化膿性骨髄炎に対する治療には,幾多先人のすぐれた業績があり,また各種抗生物質の出現にもかかわらず,本疾患の治療は現在においてもなかなか困難な問題である.
わたくしどもは局所に対する手術的操作と同時に創の浄化と抗生物質を局所により効果的に作用せしめるという理念に基づいてGoldman(1960年)によつて始められた閉鎖性局所灌流療法を行ない,術後まだ日が浅いが,一応,初期の目的を達し,満足すべき結果をえているので,少数例の経験ではあるが,わたくしどもの経験をのべ,本法について若干検討を加えてみたいと思う.
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