臨床経験
化膿性骨髄炎の病態と治療
川島 真人
1
,
岩渕 亮
1
,
赤津 隆
1
,
大江 浩
1
,
鳥巣 岳彦
1
,
佐藤 護彦
1
,
原 晃
1
,
楊 国雄
1
,
野村 茂治
1
,
平井 啓
1
,
加茂 洋志
1
,
北島 俊裕
1
Mahito KAWASHIMA
1
1九州労災病院整形外科
pp.605-614
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905212
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
化膿性骨髄炎の病態と治療は各種抗生物質の発達により著しく変貌を来しているかにみえるが,難治性という本質は一向に変わりなく,整形外科領域における大きな課題の一つである.特に最近は交通事故,労働災害の増加に伴い,従来の血行性骨髄炎よりも,外傷性骨髄炎の問題が日常臨床上大きく浮び上ってきて治療に一層複雑な因子が加わつている.われわれは,昭和34年から48年までの15年間に及ぶ九州労災病院の症例を検討することにより,血行性骨髄炎と外傷性骨髄炎の病態と治療の相違,問題点をとりあげ,病床に苦悩する患者の一日でも早い社会復帰に連る治療法を模索してみようと思う.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.