論述
整形外科領域におけるRadioisotopeの臨床応用について
井上 駿一
1
,
辻 陽雄
1
,
村田 忠雄
1
Shun-ichi INOUE
1
1千葉大学医学部整形外科
pp.25-39
発行日 1968年1月25日
Published Date 1968/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903860
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Radioisotope(以下RIと省略)の医学への応用は1935年Chiewitz & Hevesy1)の32Pによる骨塩交換を検討した動物実験に始まるとされ,したがつて整形外科領域へのRI導入の歴史は極めて古い.しかし,その後は実験的骨塩代謝に関する基礎的研究のみに使用されることが多く,臨床応用は1950年代に入りようやく黎明期を迎えるに至つた.すなわちTucker2)(1950),Boyd3)4)(1951),Laing & Ferguson5)(1959),Arden & Veall6)7)(1953)らの大腿骨骨頭Viability検討への応用,Bauer & Wendeberg8)(1959),Gynning9)(1961),Corey10)11)(1961),Greenberg12)(1961)らの骨腫瘍ないし炎症性疾患へのBone seeking isotopeによる体外計測法による診断的応用の報告が相ついで見られる.
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