論述
Radioisotopeによる骨腫瘍の診断的応用(2)—Bone marrow scanningについて
村田 忠雄
1
Tadao MURATA
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
pp.953-965
発行日 1968年11月25日
Published Date 1968/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904003
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前稿1)において著者らは骨腫瘍診断にたいして85Srによる体外計測法およびscanning応用の実際的方法とその知見について述べたが,われわれはその経験より85Sr応用が価値ある診断的情報を提供する検査手段であるとともに,その中に自ら限界の存在するものであることも知つた.そこで新らたなる角度より,骨腫瘍の局在・形態・性状に関する情報を得るために,放射性colloidによる骨髄scanningの応用に着目した.85Srによるscanningがscan陽性像による診断法であるにたいし,本法は投与された放射性colloidが骨髄内細網内皮系組織に摂取され,病変部位はその部の網内系機能喪失による欠損像,すなわちscan陰性像による診断法である.
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