手術手技
骨折に対する圧迫内固定法
宮城 成圭
1
,
井上 博
1
,
境野 正武
1
1久留米大学医学部整形外科教室
pp.597-606
発行日 1966年9月25日
Published Date 1966/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903801
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いとぐち
骨折の観血的療法は近来著しい進歩をとげたが,中でも長管骨々折に対しては骨髄内固定法,内副子法等により治療成績は著しく向上した.然し之等の方法によつてもなお満足し得ない症例も少くない.
スイスのMüller教授は1958年に圧迫内副子法(Compression Fixation with Plate)を開発し,内副子固定を行う際に骨折端に圧迫力を加えて,固定を一層強固にする事を考案した.後に記述するようにMüllerはこのために特殊な内副子と圧迫器を用いている.従つて氏の方法はわが国で市販されている螺子や内副子では実施することは出来ない.
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