特集 大腿骨近位部骨折治療のエキスパートを目指そう
転子部骨折
頚基部骨折の診断と内固定法
上原 健敬
1
,
野田 知之
2
1岡山大学学術研究院医歯薬学域地域救急・災害医療学
2川崎医科大学運動器外傷・再建整形外科学/川崎医科大学総合医療センター整形外科
キーワード:
頚基部骨折(basicervical fracture)
,
骨接合術(internal fixation)
,
角度安定性(angular stability)
Keyword:
頚基部骨折(basicervical fracture)
,
骨接合術(internal fixation)
,
角度安定性(angular stability)
pp.1204-1210
発行日 2021年11月19日
Published Date 2021/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000812
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大腿骨頚基部骨折は大腿骨近位部骨折のなかでもまれな骨折型である。今年度改訂された『大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン 2021 改訂第3版』でも定義が明確でないと述べられており,その概念はいまだ統一されているとはいえない。治療は骨頭骨片の回旋不安定性を十分考慮する必要があり,これに配慮した角度安定性のあるインプラントでの骨接合術を行うが,成績不良が予測される場合は人工物置換を検討する。CTによる骨折型評価は骨折型の理解と治療方針の選択に有用である。
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