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連載 卒後研修講座
骨折内固定法の進歩と今後の展望
Current concept and future progress of osteosynthesis for fracture repair
山川 泰明
1
,
野田 知之
2
Y. Yamakawa
1
,
T. Noda
2
1岡山大学大学院地域救急災害医療学
2岡山大学運動器外傷学
1Dept. of Regional Emergency Medicine and Disaster Medicine, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama
キーワード:
osteosynthesis
,
internal fixation
,
fracture repair
Keyword:
osteosynthesis
,
internal fixation
,
fracture repair
pp.361-366
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_361
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は じ め に
骨折は整形外科疾患のなかでも頻度が高く,卒後研修の診療においても中心的位置を占める疾患である.救急外来などで初期診療に携わる機会も多く,その初期治療や手術的治療の成否が患者の機能予後に大きな影響を与える.また近年においては重度開放骨折や関節内骨折,骨盤輪・寛骨臼骨折など高度な技術をもった専門医師による治療が必要とされる損傷(外傷)も明らかとなり,付け焼き刃的学習や対応では不十分な症例も決して少なくなくなってきている.骨折内固定法も,髄内釘固定法とプレート固定法が中心となるが,骨折型や骨折部位に応じたインプラント選択の必要性の高まりや,インプラント改良に伴い大きな発展を遂げた.本稿では骨折内固定法の変遷と現況についての基礎知識,その応用について述べ,さらには今後の展望について解説する.
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