特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)
序:脊椎脊髄病学最近の進歩―第30回日本脊椎脊髄病学会より
山本 博司
1,2
1高知医科大学医学部整形外科
2第30回日本脊椎脊髄病学会
pp.332-333
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903507
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第30回日本脊椎脊髄病学会は,日本脊椎外科学会より名称を変更しての第1回目であり,意義深いものであった.脊椎脊髄外科は近年著しい進歩を遂げてきたが,新しい世紀に入って,脊椎脊髄病の原点に立ち戻って病態を見直し,そこからより望ましい治療対策の開発を目指したい.
主題として,「脊椎脊髄に由来する痛み―基礎と臨床」を取り上げさせて頂いた.「痛み」は,極めてポピュラーな患者の訴えであるにもかかわらず,その病態はなお明らかでなく,診断評価法にも客観的な定性・定量的なものは乏しいと言わざるを得ない.痛みの病態を掘り下げて治療法を見直し,市民の期待に応えたいと願うものである.
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