整形外科philosophy
病院医療からみた整形外科の問題点
大井 利夫
1
1上都賀総合病院整形外科
pp.1175-1180
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903388
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政府は2001(平成13)年6月,経済財政諮問会議の答申を得て今後大幅な財政改革を推進することを閣議決定した.その中には医療制度の改革も含まれている.さらに7月には,政府の総合規制改革会議が「中間まとめ」を決定し,規制緩和の推進を提言した.ここでも,医療福祉の分野を含み,いわゆる聖域なき構造改革を推し進めるとしている.
いまやわが国は,長引く経済不況の中で,突破口を求めて数々の改革を模索しているようにみえる.医療界も例外ではない.今までも様々な変革が論議され実行されてきたし,今後もさらなる激動が予想されている.このような状況の下で,長年にわたり病院医療に携わってきた勤務医としての経験から,現在の整形外科の問題点を考察してみた.もとより一介の病院勤務医に過ぎない筆者の勝手な私見であり,意にそぐわない点はご容赦いただきたいと思う.
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