講座
専門医トレーニング講座―画像篇・51
三浪 明男
1
,
岩崎 倫政
1
1北海道大学大学院医学研究科高次診断治療学専攻機能回復医学講座運動器再建医学分野
pp.1171-1173
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903387
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症例:17歳,男性
主訴:右手関節尺側部痛(前腕回内外運動時)
現病歴:2年前,右橈骨遠位端骨折を受傷.前医にて徒手整復および4週間のcast固定を施行される.Cast除去後より,前腕回内外運動時の手関節尺側部痛および轢音を自覚するようになった.
初診時現症:右遠位橈尺関節および尺骨頭周囲背側に圧痛を認め,前腕回内時,尺骨頭は背側へ突出していた.突出した尺骨頭を指で掌側に押しつけると尺骨は容易に整復された(ピアノキー徴候陽性).手関節および前腕可動域に制限は認めなかった.
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