Japanese
English
論述
慢性関節リウマチ患者に対する股関節全置換術
Total Hip Replacement in Rheumatoid Arthritis
松野 丈夫
1
,
増田 武志
1
,
長谷川 功
1
,
菅野 大己
1
,
松野 誠夫
1
,
東 輝彦
2
,
平井 和樹
3
,
三浪 三千男
3
Takeo Matsuno
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2市立江別総合病院
3北海道整形外科記念病院
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
股関節全置換術
,
total hip replacement
,
臼底突出症
,
protrusio acetabuli
,
骨移植
,
bone graft
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
股関節全置換術
,
total hip replacement
,
臼底突出症
,
protrusio acetabuli
,
骨移植
,
bone graft
pp.223-231
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907356
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抄録:股関節に著しい骨破壊を有する慢性関節リウマチ患者(以下RAと略す)に対しては,股関節全置換術(以下THRと略す)が有効である.しかし,RA患者は骨萎縮の程度が強く,protrusio acetabuliを合併している例が多く,THRを行う際,種々の問題が生じ易い.また股関節破壊の著しいRA患者は,他関節(膝・手関節など)の破壊も強いことが多く,術後の理学療法に難渋することが多い.今回我々は,昭和49年以降当科および関連病院で行ったRA患者に対するTHRの内,術後1年以上経過した36人46関節につき,臨床的・X線学的に検討を加えた.Protrusio acetabuliの強い症例に対しては,摘出骨頭をトリミングして臼底に置きsocketを挿入する方法をとり良好な成績をあげている.Class IVで両下肢多関節罹患例では,術後著明な臨床的改善を認めず,これらの症例は術後理学療法が不充分であったと思われた.Looseningを示した症例は認められなかった.
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