Japanese
English
論述
RA頚椎病変に対する手術成績―術後の経時的推移と長期成績
Surgical Results of Rheumatoid Cervical Spine ; A Review of Postoperative Clinical Course
鷲見 正敏
1
,
片岡 治
1
Masatoshi Sumi
1
1国立神戸病院整形外科
1Orthopaedic Clinic, Kobe National Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頚椎
,
cervical spine
,
手術
,
surgery
,
長期成績
,
longterm result
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
頚椎
,
cervical spine
,
手術
,
surgery
,
長期成績
,
longterm result
pp.705-711
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901651
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:RA頚椎病変に対する手術成績について検討を加える場合には,RAが慢性に進行する全身性の炎症性疾患であることに留意する必要がある.筆者らは手術を行ったRA頚椎病変60例の術後成績を経時的に調査した(追跡調査期間:平均4年7カ月).後頭部・頚部痛および脊髄症はともに改善し,成績良好例は41例(68%)だった.経時的には術後2年以降に成績は悪化し,5年以上経過した症例のADL障害は術前と同等になっている症例が多くみられた.病態別では,下位頚椎部病変の経時的な成績の悪化が顕著で術後5年以上経過例のうち成績良好例は33%へと減少していた.一方,環軸関節前方亜脱臼は長期間の経過ののちも良好な成績を維持していた.術後成績の経時的悪化の原因は75%がRAの進行によるADL障害の悪化で,25%は頚椎病変の悪化によるものであった.頚椎病変が手術によって改善してもRAの経時的進行によりADL障害が進行する症例が多くみられた.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.