Japanese
English
論述
2椎間の腰椎変性すべり症に対するpedicle screw法を用いた後方進入椎体間固定術の検討―手術成績と問題点の検討
Study of PLIF Augmented with Pedicle Screw Fixation from the Degenerative Lumbar Spondylolisthesis in Two Spinal Segments
奥山 幸一郎
1
,
千葉 光穂
1
,
鈴木 均
1
,
小西 奈津雄
1
,
黒田 利樹
1
,
鈴木 哲哉
1
,
田村 康樹
2
,
阿部 栄二
2
,
佐藤 光三
2
Koichiro Okuyama
1
1秋田労災病院整形外科
2秋田大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Akita Rosai Hospital
キーワード:
two segmental PLIF
,
2椎間後方進入椎体間固定術
,
pedicle screwing
,
椎弓根螺子固定
,
lumbar kyphosis
,
腰椎後弯変形
Keyword:
two segmental PLIF
,
2椎間後方進入椎体間固定術
,
pedicle screwing
,
椎弓根螺子固定
,
lumbar kyphosis
,
腰椎後弯変形
pp.993-999
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902249
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抄録:2椎間に腰椎変性すべり症が生じた症例では腰椎全体の前弯の減少を示し,慢性の腰痛を主訴とするものも少なくない.われわれは神経組織の除圧のほかに矢状面の不良アラインメント矯正を目的としてすべり2椎間にpedicle screw法を併用したPLIFを行った.症例は14例(女性12,男性2例),手術時年齢は平均59歳(46~73歳),術後経過観察期間は平均2.3年(0.5~4.5年)であった.すべり椎間はL3/4/5例が12例,L2/3/4が2例であった.術前JOAスコアーは9.0±4.7(mean±S. D.)点,すべり2椎間のslip angle,腰椎前弯角,仙骨角は平均13.5±9.5゜,2.9±16.0゜,6.7±9.0゜と著しく低下していた.術後JOAスコアーは平均18.4±3.9点,slip angle,腰椎前弯角,仙骨角は平均-1.3±7.4゜,16.8±13.8゜,20.8±7.4゜まで改善した.術後の腰痛は,Denisのpain scaleは全例P2,3となったが,X線学的所見と術後の腰痛の問には相関関係はなかった.
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