発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249791
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59歳男.主訴は歩行障害.糖尿病性腎症にて13年間血液透析を受けていた.誘因なく突然歩行困難となり,超音波検査にてアキレス腱の完全断裂と断端部先端の鈍化が示唆された.断裂間隙は足関節中間位で左33.7mm,右20.9mmであった.人工靱帯を用いたアキレス腱縫合術を施行した.パラテノンと腓腹筋末端の色調は不良で,アキレス腱断端は膨化鈍化していた.足底筋腱は連続性を認め正常であった.左側はBosworth法に準じ中枢側に腱索を作成し,末梢側に編み込み縫合を行い,右側はBunnel法で端端縫合した.両側とも人工靱帯を用いた補強縫合を追加した.術後5週でギプスシャーレとして足関節自動運動を,術後7週で荷重歩行を開始し,現在杖なしでの歩行が安定し,歩行時痛も認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2005