Japanese
English
論述
腰椎変性すべり症の臨床的,経年的画像変化の検討
Radiological and Clinical Follow up Study of Degenerative Spondylolisthesis
西垣 浩光
1
,
小林 健一
2
,
岡本 弦
2
,
中沢 亨
2
,
萩原 義信
2
,
相庭 温臣
2
,
坂巻 晧
2
,
高橋 和久
2
Hiromitsu Nishigaki
1
1千葉大学医学部整形外科
2鹿島労災病院
1Department of Orthopedics, Chiba University School of Medicine
キーワード:
lumbar degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
progressive factors of slipping
,
すべりの進行因子
,
intermittent claudication
,
間欠跛行
,
MRI
Keyword:
lumbar degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
progressive factors of slipping
,
すべりの進行因子
,
intermittent claudication
,
間欠跛行
,
MRI
pp.819-824
発行日 1996年7月25日
Published Date 1996/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901945
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抄録:腰椎変性すべり症150例につき臨床症状,X線的形態につき検討した.形態学的には,すべり椎部において椎弓角の水平化,椎間関節裂隙角の増大が認められた.X線的に経過観察しえた43例において25例にすべりの進行が認められた.すべり進行群と非進行群を比較すると,進行群では椎間関節裂隙角の増大および関節症性変化の進行が認められた.また椎間高が保たれている例にすべりの進行する例が多く,椎間板が著明に狭小化した例はすべりの進行が少ない傾向が認められた.腰椎変性すべり症と椎間板変性との関連性につきMRI撮像しえた38例において検討した結果,すべり椎間において椎間板変性の進行度と椎間腔の狭小化には関連性が認められた.椎間板変性の進行,椎間板腔の狭小化とともに椎間関節が変形しすべりが進行すると考えられた.
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