Japanese
English
シンポジウム 腰椎変性すべり症の治療
腰椎変性すべり症に対するmini ALIFの適応と手術成績
Mini ALIF for Lumbar Degenerative Spondylolisthesis
中原 進之介
1
,
田中 雅人
1
,
竹内 一裕
1
Shinnosuke Nakahara
1
1国立病院岡山医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Okayama Medical Center
キーワード:
lumbar degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
anterior interbody fusion
,
前方固定術
,
minimally invasive surgery
,
最小侵襲手術
Keyword:
lumbar degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
anterior interbody fusion
,
前方固定術
,
minimally invasive surgery
,
最小侵襲手術
pp.265-269
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100653
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:腰椎変性すべり症に対してmini ALIFを施行した54例についてその手術適応,骨癒合率,すべり率とすべり角の推移,術中術後合併症,手術成績などを検討した.合併症としては創部感染2例とスクリューによる神経根刺激1例がみられたがいずれも問題なく治癒した.JOAスコアの平均改善率は68.5%であった.骨癒合は54例中52例(96.3%)に得られ,すべり率の矯正は平均12.3%,すべり角の矯正は平均10.8°であった.すべり角の矯正損失は54例中32例にみられ,この32例の矯正損失角度は2~12°,平均4.8°であった.またすべり角が陽性,すなわち局所後弯となったのは3例のみであった.Mini ALIFは安静時症状がほとんどなく高度の排尿障害もない間欠性跛行や体動時痛などの動的因子が主体の症例がよい適応であり,腰椎変性すべり症に対する優れた手術法のひとつである.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.