Japanese
English
臨床経験
経皮的レーザー椎間板除圧術(PLDD)施行後に増悪した腰椎変性すべり症の1治験例
A Case Report of Lumbar Degenerative Spondylolisthesis which Aggravated after Percutaneous Laser Disc Decompression
尾立 征一
1,2
,
高橋 忍
1
Seiichi Odate
1,2
1市立長浜病院整形外科
2現:公立甲賀病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagahama City Hospital
キーワード:
PLDD
,
経皮的レーザー椎間板除圧術
,
complication
,
合併症
,
lumbar degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
Keyword:
PLDD
,
経皮的レーザー椎間板除圧術
,
complication
,
合併症
,
lumbar degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
pp.1059-1062
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903365
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抄録:すべり椎間高位の椎間板に対して経皮的レーザー椎間板除圧術(以下,PLDD)が施行され,その後に前方すべりが増強して症状が増悪したために手術が必要となった症例を経験したので報告する.症例は47歳女性で,誘因なく腰下肢痛が出現し,腰椎変性すべり症の診断で4カ月間の保存的治療を受けた.その後他院でPLDDを受けたが,2年4カ月後には画像および臨床症状の著しい増悪のため当科で手術的治療(PLIF)を行った.脊柱不安定性を有する本症例にPLDDが適用されたことで,椎間板の変性が急速に進行したものと考えた.PLDDは簡便で,侵襲の少ない治療法とされているが合併症の報告も少なくない.その適応は慎重に行う必要がある.
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