Japanese
English
論述
腰椎変性すべり症における除圧術にて改善される腰痛の臨床的特徴
Clinical Features of Low Back Pain that were improved by Posterior Decompression Surgery in Degenerative Spondylolisthesis
西村 行政
1
,
常岡 武久
1
,
原 寛徳
1
,
弓削 七重
1
,
坂本 和隆
1
Yukimasa Nishimura
1
1長崎県立島原温泉病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagasaki Prefectural Shimabara Onsen Hospital
キーワード:
degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
low back pain
,
腰痛
,
posterior decompression
,
後方除圧術
Keyword:
degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
,
low back pain
,
腰痛
,
posterior decompression
,
後方除圧術
pp.825-828
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903317
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:腰椎変性すべり症に対して後方除圧術のみを行った60例の腰痛の治療成績を検討した.腰痛の改善は良好であり,JOA scoreで術前平均1.75点が術後6カ月では2.70点となっていた.腰痛の改善度と術前の不安定性の有無との関連は認めなかった.腰痛の改善良好群と改善なし群とに分け,それぞれの術前の臨床症状や画像所見に差があるかどうかを調べた.その結果,改善良好群における腰痛は,歩行時に下肢痛とともに増強し,lateralityも存在するという臨床的特徴が認められ,改善なし群と差があった.しかし画像所見には,改善良好群と改善なし群との間に明らかな違いはなかった.すなわち,上記のような性質の腰痛を呈する例では,その腰痛は除圧術だけでも改善することが期待され,神経根に由来する可能性が示唆された.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.